羽田〜石垣は那覇経由で往復8,000PP|直行との差836PPは距離ではなく搭乗ポイント
この記事は2026年8月時点の情報です。 プレミアムポイント(PP)の計算ルールは2026年5月19日以降の搭乗分の基準にもとづいています。
羽田から石垣へ向かうとき、直行便で行くか、那覇でいったん降りて乗り継ぐか。飛ぶ距離はほとんど変わりません。ところが積算されるプレミアムポイントは、株主優待割引のファーストクラスで往復した場合、直行が7,164PP、那覇経由が8,000PPになります。差は836PP。距離の差はわずか7マイルです。
この836PPがどこから出ているのかが分かると、冬ダイヤのルートの選び方そのものが変わります。
結論:増えているのは距離ではなく離陸の回数
先に答えを書きます。836PPのうち、800PPは距離とまったく関係ありません。
株主優待割引のファーストクラスには、積算率130%とは別に「搭乗ポイント」が400PP付きます。これは何マイル飛んだかを見ておらず、乗ったかどうかだけを見ています。那覇で降りて乗り直すと、片道につき乗る回数が1本増えます。往復なら2本。400PPが2つで、800PPです。
残りの36PPが、7マイル余分に飛んだぶんにあたります。836PPのうち、距離から出ているのは36PPしかありません。
長く飛ぶほど効率がいい、というのがPP修行の常識です。その常識どおりなら、距離のほぼ同じ直行と経由は並ぶはずでした。並ばないのは、距離ではないところにポイントが積まれているからです。
直行と那覇経由を数字で並べる
株主優待割引のファーストクラスで往復した場合の比較です。
| ルート | 区間マイル | 往復のPP |
|---|---|---|
| 羽田 → 石垣(直行) | 1,224マイル | 7,164PP |
| 羽田 → 那覇 → 石垣(経由) | 984+247=1,231マイル | 8,000PP |
| 差 | 7マイル | 836PP |
経由のほうが、ちょうど8,000PPという数字に収まります。出来すぎた数字に見えますが、偶然ではありません。搭乗ポイントが1レグごとに定額で積まれる以上、レグを増やせば増やしただけ、決まった幅で上がります。
なお、この比較はあくまで株主優待割引のファーストクラスを前提にしています。積算率は運賃の種類で変わるため、同じ席に座っても、買い方が違えばPPは変わります。株主優待割引は、そのなかで長く修行の定番でありつづけてきた運賃です。
短い区間ほど搭乗ポイントの重みが増す
この構造がいちばんはっきり出るのが、那覇から石垣の区間です。
たった247マイル。羽田から那覇のおよそ4分の1しかありません。距離から出るPPは642PPだけです。それなのに、実際に付くのは1,042PP。1,042PPのうち400PP、およそ4割が、乗っただけで付いています。
区間が短くなるほど距離由来のPPは小さくなりますが、搭乗ポイントの400PPは変わりません。結果として、短い区間ほど1レグあたりの「乗っただけで付くぶん」の比率が上がっていきます。石垣まで伸ばすと効率が上がるのは、長く飛んだからではなく、離陸が1回増えたからです。
ダイヤモンドまでの往復数はこう変わる
ダイヤモンドはPP修行で年間100,000PPです。1往復8,000PPで割れば、13往復で届く計算になります。
羽田と那覇の単純往復だと1往復5,916PPですから、17往復ほど必要でした。4往復ぶん減ると聞けば、かなり楽になったように感じます。
ただし、飛行機に乗る回数は増えます
ここを取り違えないでください。減るのは空港へ出向く回数であって、飛行機に乗る回数ではありません。
| 組み方 | 1往復のPP | 必要な往復数 | 実際に乗る便数 |
|---|---|---|---|
| 羽田〜那覇 単純往復 | 5,916PP | 17往復 | 34便 |
| 羽田〜那覇〜石垣 経由 | 8,000PP | 13往復 | 52便 |
日程は短くなり、離陸の数は18回増えます。1つの旅程で4レグすると決める、ということです。羽田を出て、那覇で降りて、また乗って、石垣へ着く。帰りも同じ道をたどります。
座り直す手間が増え、荷物を持って歩く距離が伸び、離着陸の圧が体にかかります。日程表の上では1本増えただけに見えますが、実際に増えるのは体の負担のほうです。
効率は体力の上限の内側でしか意味を持たない
数字の上では、経由型にいいことしかありません。同じ日程で、より多く積めるのですから。数字で選ぶことが悪いわけでもありません。修行には数字の遊びという面がありますし、整った数字に惹かれる気持ちも自然なものです。
ただ、効率のいい形ほど、体への負担は静かに増えていきます。そこまで分かったうえで選んだ人は途中でやめませんが、数字だけを見て組んだ人は冬の半ばで息が切れます。
冬のダイヤは長く、年内に片を付ける人も、年明けから積み直す人もいます。どちらにしても、先に決めるべきなのは効率ではなく自分の体力の上限のほうです。効率は、その上限の内側でしか意味を持ちません。
自分の運賃で計算してみる
積算率は運賃の種類で変わるため、株主優待割引以外の運賃を使う場合は数字が変わります。区間と運賃を入れてPPと単価を出せる計算ツールを用意しています。