CHIKATABI

公開 2026-09-11

SFC PLUSの300万円はカード1枚で作らない|合算できる範囲と、寄せても数えられない支出

この記事は2026年9月時点の情報です。 ANAスーパーフライヤーズカードの制度改定は、今後内容が変わる可能性があります。

SFC PLUSの条件として出てきた「年間決済額300万円」を見て、自分には関係のない数字だと判断した方が多いと思います。先に結論だけ書きます。

300万円は、カード1枚で作る数字ではありません。 ANAは合算できる範囲を公表していて、家の中ですでに使われているのに数えられていないお金が、そのまま積み上がる場合があります。さらに、決済額そのものを問われない道も別に用意されています。

順番も決まっています。増やすのは最後です。最初にやるのは、すでに使われているお金を拾うことと、寄せても数えられない支出を知ることの2つです。

合算できるのは3種類

ANAが公表している条件を読むと、合算の対象になる範囲がはっきり書かれています。

合算できるもの 条件
本会員のカードに付随する家族カードの利用分 家族カードとして発行されていること
複数枚のANAカードの利用金額 マイル口座が統合されていること
ダイナースクラブ ビジネス・アカウントカード、ANAダイナースプレミアムメタルカードの利用分 本会員の利用分に合算される

家族カードは見落とされやすいところです。発行だけして、実際にはご家族が別のカードを使い続けている家庭は珍しくありません。財布の中で眠っているあいだ、その支払いは一生数えられません。

複数枚のANAカードについては、1枚に絞り込む必要はありません。 ゴールドとワイドを両方持っている場合も、ブランド違いで2枚持っている場合も、両方そのまま使って構いません。分かれ目は「マイル口座が統合されていれば」という条件のほうです。カードが複数でも、ANAマイレージクラブの口座がひとつにまとまっている状態かどうかで結果が変わります。

事業の支払いを別のカードでまとめている方は、ダイナースの行が効いてくる場合があります。

まず手をつけるのは、手元のANAカードを全部出して、家族カードを発行しているか、ご家族はそれを実際に使っているか、マイル口座はひとつにまとまっているかを確認することです。まとまっていなければ、統合の手続きを取る。合算の範囲を広げるより先に、この確認が来ます。

寄せても1円も入らない支出がある

合算できる範囲が分かったら、次は逆側です。ANAカードで払っているのに、判定には入らない支出があります。ここを知らずに寄せると、寄せたつもりの金額が丸ごと消えます。

対象外として挙げられているものは次のとおりです。

対象外になる利用 補足
カードに付帯する電子マネーの利用分 楽天Edy、PASMO、Suica、nimoca
ANAカードからANA Payへのチャージ金額 チャージそのものが対象外
年会費、各種手数料 カードの維持費は決済額に入らない
キャッシングの利用分
ANA銀聯カード、ANAカード〈法人用〉、海外で発行されたカード カードそのものが対象外

見方を1つに絞ると分かりやすくなります。カードから直接お店に払った分だけが数えられます。 あいだに何かを挟むと、そこで切れます。

通勤定期をPASMOで買っている、コンビニをSuicaで払っている。金額としては毎月それなりの額になりますが、この形のままでは判定に反映されません。判定期間に入るまでに、直接決済へ切り替えるかどうかを決めておく必要があります。

カードブランドの変更は、判定期間が始まる前に

対象外の中でも、順番を間違えると損が大きいものが1つあります。

ANAは、カードブランドを変更した場合、変更前のカードの利用分は原則として対象外になると明記しています。VisaからJCBへ、マスターからダイナースへ。ブランドを変えると、それまでそのカードで積み上げた決済額は原則として持ち越されません。

同じように、対象のANAカードを紛失した場合や、切り替え・再発行によってANAマイレージクラブお客様番号(10桁)やクレジットカード番号が変わった場合も、対象外になることがあると書かれています。

つまり、切り替えの判断そのものは自由ですが、やるなら判定期間が始まる前に済ませるということです。期間の途中で切り替えると、それまでの決済がまとめて飛ぶ可能性があります。半年分を積み上げてから切り替えるのが、いちばん避けたい形です。

決済額そのものを問われない道がある

ここまでは、お金を寄せる話でした。もう1つ、金額の条件が外れる道があります。

ANAは、100万ANAライフタイムマイルに到達した場合、ANAカード・ANA Payの年間決済額に関わらずSFC PLUSの対象になると明記しています。300万円という条件そのものが問われなくなるということです。

ライフタイムマイル(LTマイル)とは、ANAマイレージクラブへの入会から現在までの総飛行距離です。正確には、マイル口座に積算された搭乗分の、区間基本マイレージの合計を指します。対象になるのは1997年4月1日以降にマイル口座へ積算された実績です。

ここを取り違えないでください。カードの決済で貯まったマイルも、キャンペーンのボーナスマイルも入りません。 定義が「搭乗分の区間基本マイレージ」に限られているためで、数えられるのは飛んだ分だけです。

LTマイルに入るもの LTマイルに入らないもの
マイル口座に積算された搭乗分の区間基本マイレージ カード決済で貯まったマイル
特典航空券での搭乗(事後登録が必要) キャンペーンのボーナスマイル
他社のマイレージプログラムに積算した搭乗
マイル積算対象外の運賃での搭乗

特典航空券で乗った分も積算されますが、搭乗後6カ月以内に事後登録の手続きが必要です。放っておくと積まれません。

ANAグループ便と提携社便は、別々に数えられる

LTマイルには、もう1つ分かれ目があります。

ANAグループ運航便に搭乗した分は「ANAライフタイムマイル」、提携航空会社の運航便に搭乗した分は「ライフタイムマイル(ANA+パートナー航空会社)」として、それぞれ別にカウントされます。

そしてSFC PLUSの条件になっているのは、ANAグループ運航便で到達した100万のほうです。スターアライアンス加盟社の便で積み上げた分は、こちらの数字には効きません。

海外在住だった時期がある方や、提携社の便を長く使ってきた方は、2つの数字が大きく離れていることがあります。どちらを見ているかで判断が変わるので、残高を見るときはこの区別を先に確認してください。

残高と決済額は「ご利用実績照会」で確認する

LTマイルの残高も、年間の決済額も、ANAウェブサイトにログインしたあとの「ご利用実績照会」という画面で確認できます。

この2つの数字を見てから、進む道を決めます。100万に手が届く位置にいるなら、決済を寄せる工夫より、そちらを完成させるほうが早い場合があります。まだ遠いなら、合算のほうを固める。順番は、残高を見てから決まります。

感覚で「うちは無理だ」と判断する前に、画面を1つ開くだけで前提が変わることがあります。

自分の条件で判定してみる

年間決済額とステータスから、PLUSとLITEのどちらに入るかを判定できるシミュレーターを用意しています。

判定シミュレーターを使う

届かなかった場合に何がどうなるのかは、SFC PLUSの300万円に届かないとどうなるかで整理しています。

出典